ニュートンの水桶実験(読み)ニュートンのみずおけじっけん(その他表記)Newton's water-barrel experiment

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニュートンの水桶実験」の意味・わかりやすい解説

ニュートンの水桶実験
ニュートンのみずおけじっけん
Newton's water-barrel experiment

絶対回転を示すものとして I.ニュートンによって指摘された実験。紐でつるした水桶を回転させると,中の水が回転し,水面の中央がへこんで周囲が高くなる。ニュートンは,これは慣性系に対する回転を示すものとしたが,19世紀末に E.マッハは絶対回転ではなく宇宙全体に対する相対回転にすぎないとしてマッハの原理を唱道した。ニュートン力学や特殊相対性理論では慣性系を特別視するので,これに対する回転すなわち絶対回転が問題になる。しかし,マッハの原理にそって展開された一般相対性理論では,すべての基準系を同等視するので,絶対回転は否定され,水桶実験もこの回転する基準系の局所的な時空構造として理解される。

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