ニーナワー県(読み)ニーナワー(その他表記)Nīnawā

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニーナワー県」の意味・わかりやすい解説

ニーナワー〔県〕
ニーナワー
Nīnawā

イラク北西部,シリアと国境を接する県。県都はモースル。 1969年,旧モースル県を,ニーナワー県とダフーク県に2分して設置された。県都のすぐ北に古代アッシリアの都市ニネベ遺跡があることから,この名称をつけた。チグリス川が北から南へ貫流している東側の部分を除き,県内の大部分は涸れ川 (ワディ) や塩の平原の多い乾燥地帯である。チグリス川の両岸耕地が広がり,大麦小麦,果物などが主要農産物であるが,石油開発も重要な産業である。ニネベのほか,ホルサバード,アッシュールなど古代遺跡が多い。面積3万 7323km2。人口 147万 9430 (1987) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android