ヌクレオチダーゼ(英語表記)nucleotidase

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヌクレオチダーゼ」の意味・わかりやすい解説

ヌクレオチダーゼ
nucleotidase

塩基+糖+リン酸の構造をもつヌクレオチドからリン酸を切り離し,あとにヌクレオシドを残す酵素で,特異的なホスファターゼ一種である。糖のどの位置についているリン酸を切るかにより,5′-ヌクレオチダーゼと3′-ヌクレオチダーゼの区別がある。各種の材料から得られるが,通例は膜画分と行動をともにし,ことに5′-ヌクレオチダーゼは,細胞膜の指標酵素とされる。大腸菌などの細菌では,細胞膜と外囲細胞壁との空隙に存在している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

栄養・生化学辞典 「ヌクレオチダーゼ」の解説

ヌクレオチダーゼ

 ヌクレオチドを加水分解してヌクレオシドとリン酸を生成する反応を触媒する酵素.5-ヌクレオチドを分解するものと3-ヌクレオチドを分解するものがある.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android