ヌジョール法(読み)ヌジョールホウ

化学辞典 第2版 「ヌジョール法」の解説

ヌジョール法
ヌジョールホウ
Nujol mull method

ペースト法ともいい,固体の赤外吸収スペクトル測定のための試料調製法の一種.光の乱反射による損失を防ぐため,固体の微粉末を流動パラフィン(Nujolは商品名)などで練ってのり状にし,2枚の赤外透過窓板の間にはさんで測定する.試料の厚み一定にするのが困難で定量的測定には向かない.CH基をもつ試料など,Nujol自体の吸収帯が妨げとなる場合はペルフルオロパラフィン(CnF2n+2)などを用いるとよい.[別用語参照]錠剤法

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヌジョール法」の意味・わかりやすい解説

ヌジョール法
ヌジョールほう
Nujol mull method

固体の赤外線吸収スペクトルを測定するための試料調製法の1つ。ペースト法とも呼ばれる。適当な溶媒がないとき,固体試料を微粉末とし,ヌジョールと呼ばれる流動パラフィンで練って薄膜にして用いる。

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