ヌマミズキ(その他表記)tupelo
black gum
Nyssa sylvatica Marsh.

改訂新版 世界大百科事典 「ヌマミズキ」の意味・わかりやすい解説

ヌマミズキ
tupelo
black gum
Nyssa sylvatica Marsh.

北アメリカの東部~南東部に広く分布するヌマミズキ科の落葉高木で,湿地に生育し,高さ30~40m,直径1~2mになる。葉は互生し,葉身は長さ5~12cmの倒卵形~楕円形,全縁であるがまれに不規則な粗鋸歯をもつ。葉柄0.6~3.5cm。花は帯緑白色の小花で,雄花は多数が頭状に集まり,雌花は2~数花が叢生(そうせい)する。萼は鐘状で先が5裂し,花弁5枚,おしべ5~12本。果実は長さ8~12mmの卵形の石果で青黒色に熟する。材は淡緑灰色~淡黄褐色の心材をもち,気乾比重約0.56で,加工しやすく,建築造作材(窓枠など),家具の内部用材(引出し側板など),合板などに用いられる。

 ヌマミズキ科Nyssaceaeはミズキ科やダビディア科に近縁で,2属約10種の樹木からなり,北アメリカとアジアに分布する。中国にはニッサボク(漢名,紫樹)Nyssa sinensis Oliv.およびカンレンボク(漢名,旱蓮木)Camptotheca acuminata Decne.があり,東南アジアからヒマラヤN.javanica(Bl.)Wang.がある。
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関連語 緒方

最新 地学事典 「ヌマミズキ」の解説

ヌマミズキ

学◆Nyssa

ヌマミズキ科の一属。落葉高木。北米東部と東ヒマラヤ~中国に8種が分布する。葉と内果皮化石新生界から報告されている。内果皮は表面に稜があり,現生種では1室であるが化石では2室のものもある。葉は羽状脈でやや不規則,全縁~粗い鋸きよ歯縁。神戸層群から葉化石Nyssa ayokoyamaiが発見されている。

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