ヌマンチア(英語表記)Numantia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヌマンチア」の意味・わかりやすい解説

ヌマンチア
Numantia

スペインドーロ川上流,今日のソリア付近の丘の上に建設されたケルト・イベリア人古代の町。前195年のカトー(大)の遠征以降,数回にわたって行なわれたローマの攻撃に対する果敢な抵抗で知られたが,前133年 6000の兵を率いて 4000のヌマンチア人を 8ヵ月間包囲したスキピオ・アエミリアヌス飢餓戦術によりついに陥落,滅亡した。これはスペインにおけるローマへの組織的抵抗の終焉を画した。ローマ皇帝アウグスツス(在位前27~後14)の時代に再建されたが,ふるわなかった。1905~12年アドルフ・シュルテンによってその遺跡が発掘され,当時のもようが明らかにされた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android