ヨーロッパのイベリア半島中北部を西流する川。スペイン語名ドゥエロDuero。ドーロはポルトガル語名。スペインのカスティーリャ・イ・レオン地方ソリア県のウルビオン山に端を発し、ソリア、アランダ・デ・ドゥエロ、サモラなどの都市に沿って西流する。支流ピスエルガ、エレスマ、エスラなどの諸河川と合流し、いったん南西に屈曲してスペインとポルトガルの国境をなしたのち、ふたたび西に向かい、ポルトの南から大西洋に注ぐ。全長895キロメートル。
半島中央高地の乏水地帯を流れるため、支流の多いわりには水量は豊富でない。また流域が乾燥地域のため、流量の季節変化が大きい。エスラ川との合流点付近には大規模の貯水池が設けられ、ポルトガル・スペイン両国で電力資源開発が行われている。ポルトガル側の上流域のアルト・ドーロ地方では両岸に階段上のブドウ畑が並び、ポートワインの原料産地となっている。
[田辺 裕・柴田匡平]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新