ぬらり(読み)ヌラリ

デジタル大辞泉 「ぬらり」の意味・読み・例文・類語

ぬらり

[副]ぬるぬるするさま。ぬるり。「ぬらり(と)した血のり」
[類語]ぬめぬめぬるぬるぬらぬらぬるりぬめり

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぬらり」の意味・読み・例文・類語

ぬらり

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
  2. 柔らかくて滑りやすいさまを表わす語。「ぬるぬる」に動作性をもたせた感じ
    1. [初出の実例]「脚になにもはかいでぬらりとしたを赤脚など云様な心ではないぞ」(出典:漢書列伝竺桃抄(1458‐60)賈誼第一八)
    2. 「かかる世にぬらりとしたる生海鼠哉〈無名氏〉」(出典:俳諧・俳諧古選(1763)五)
  3. 漫然としていてつかみどころのないさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「謡(うたい)を、ぬらりと、利口のやうに謡ふべからず」(出典:禅鳳雑談(1513頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android