化学辞典 第2版 「ぬれ壁塔」の解説
ぬれ壁塔
ヌレヘキトウ
wetted-wall tower
濡(じゅ)壁塔ともいう.垂直管の内壁または外壁にそって液体を薄膜状に流下させ,ガスまたは第2の液体をこれと接触させて流して,これら2相間で物質移動あるいは熱移動を行わせる装置の一つ.接触面積が測定可能であり,流れの状態が制御可能であることから,蒸発,蒸留,ガス吸収,調湿,液-液抽出などの基礎研究面で利用されてきた.工業的には,多量の発熱を伴う気-液反応に用いられる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報