ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ネウケン州」の意味・わかりやすい解説 ネウケン〔州〕ネウケンNeuquén アルゼンチン中部西寄りの州。州都ネウケン。アンデス山脈の東斜面に位置する州で,西はチリと国境を接し,北はコロラド川とその源流バランカス川によって,南はネグロ川源流リマイ川によって限られる。大部分は森林におおわれた山地で,山間には肥沃な河谷があるが,東部は低木の疎林と塩原が広がる平地となる。パタゴニアの砂漠地帯の最北部にあたる乾燥地帯であるが,コロラド,リマイ,ネウケンなどの川の河水を利用した灌漑農業が盛んで,ブドウその他の果樹を中心に,穀物,アルファルファなどが栽培される。ヒツジなどの牧畜も重要。金,石炭,アスファルト,鉛,銅などの鉱物資源があり,石油,天然ガスがネウケン市周辺で開発されている。南部のアンデス山中にはナウエルワピ湖をはじめとする多数の湖があり,観光資源となっている。大西洋岸のバイアブランカから西に延びる鉄道が州都を経て,州中央部のサパラまで達し,両市を中心に道路網が広がっている。面積9万 4078km2。人口 38万 8934 (1991推計) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by