ナウエルワピ湖(読み)ナウエルワピこ(英語表記)Lago Nahuel Huapi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナウエルワピ湖」の意味・わかりやすい解説

ナウエルワピ湖
ナウエルワピこ
Lago Nahuel Huapí

アルゼンチン中南部,ネウケン,リオネグロ両州にまたがる湖。チリとの国境に連なるアンデス山脈中にあり,湖面標高 767m。面積約 550km2水深 400m以上の深い湖で,湖中にはビクトリア島をはじめとする多数の島が点在東部からリマイ川が流出し,ネウケン川と合流してネグロ川となり,大西洋に注ぐ。森林におおわれた湖岸屈曲に富み,周囲にアンデス高峰をのぞむ風光明美の地で,湖では魚釣りやボート遊びができるため,大衆的な観光・保養地となっている。ナウエルワピはインディオアラウカノ族の言語で「ジャガーの島」の意。沿岸主要都市は南岸のサンカルロスデバリロチェ。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ナウエルワピ湖」の意味・わかりやすい解説

ナウエル・ワピ湖
なうえるわぴこ
Lago Nahuel Huapi

アルゼンチン南部、パタゴニア地方にある湖。南緯41度のアンデス山脈東麓(とうろく)に位置する。過去の氷河モレーン氷堆石(ひょうたいせき))でせき止められてできた氷河湖である。面積約550平方キロメートル。長さ80キロメートルに対し幅は広い所で10キロメートルと細長い形をし、多くの入り江が分岐している。水面の標高は767メートル、水深は300メートルを超える所もある。アンデス山脈の白峰を望む景勝地で「南米スイス」の異名をもつ。南岸にはアルゼンチン第一の保養観光都市バリローチェ(正称サン・カルロス・デ・バリローチェ)がある。

[松本栄次]

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