ネズミドリ目(読み)ねずみどりもく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ネズミドリ目」の意味・わかりやすい解説

ネズミドリ目
ねずみどりもく

鳥綱の1目。この目Coliiformesはネズミドリ科Coliidae1科だけからなり、アフリカ特産である。ネズミドリ科は、高度に樹上生活に適応した1属6種の鳥からなる小さな科であるが、外形態でも解剖学的特徴でも数々の独特のものがあり、独立の目とされる。とくに著しい特徴は、後趾(こうし)(第1趾)と外趾(第4趾)は前にも後ろにも向けられることで、したがって通常後ろ向きの後趾も含めて足指全部が前を向くことがある。鳥類のなかで足指がいちばん自在なのはこの科であろう。羽域の分布の状態はアマツバメ目に非常によく似ているといわれるが、ほかの特徴はアマツバメ目と一致しない。口蓋(こうがい)骨は合顎(ごうがく)型に近くブッポウソウ目キツツキ目に似るが、特異な点もある。こうした特殊化のために、類縁関係についてはいろいろな説があるが、どれも確かなものではない。

[森岡弘之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス 「ネズミドリ目」の解説

ネズミドリ目

鳥綱の目。ネズミドリ科のみで構成される。

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