家庭医学館 「ネブライザー療法」の解説
ねぶらいざーりょうほうむてききゅうにゅうりょうほう【ネブライザー療法(霧滴吸入療法)】
薬液を霧状にするために、ネブライザー(噴霧器)という器具が用いられます。
霧状(エアロゾル)にした薬液を用いるので、エアロゾル療法、霧滴吸入療法とも呼ばれます。
薬液は、μm(マイクロメートル)(1μmは1mmの1000分の1)単位にまで細かくすることが必要で、細かい薬液ほどからだの奥までとどきます。
5~10μmの薬液はのどと気管まで、3~6μmの薬液は副鼻腔(ふくびくう)まで、1~5μmの薬液は気管支や肺胞(はいほう)にまでとどきます。
この治療によく用いられる薬は、抗炎症薬、抗生物質、副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモン、気管支拡張薬(きかんしかくちょうやく)などです。