化学辞典 第2版 「ネルソン-ソモジ法」の解説
ネルソン-ソモジ法
ネルソンソモジホウ
Nelson-Somogyi method
還元糖の比色定量法.まず,ソモジ法と同じく試料液にアルカリ性銅試液を加えて加熱し,還元糖により Cu2+ を還元して酸化銅(Ⅰ)Cu2Oを沈殿させる.冷却後,ネルソン試液(モリブデン酸アンモニウム,ヒ酸ナトリウム,硫酸,水)を加えると,銅(Ⅰ)は硫酸酸性でヒ素モリブデン酸を還元してモリブデンブルーの青色を呈するので,500または520 nm の吸光度を測定して糖量を求める.グルコースを5~300 μg の範囲で定量できる.除タンパク後の血液,尿などの測定に広く用いられている.また,食品中のデンプンのα化度の測定にも利用されている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報