法則の辞典
「ネール状態」の解説
ネール状態【Neel state】
反強磁性体に特徴的なスピンの配列状態で,1932年にフランスのネール(L. Neel)により提案されたのでこの名がある.スピンを担う結晶格子が,単純立方格子や体心立方格子のように二つの副格子に分割できて,一方の副格子の最近接格子が他方の副格子に属していて,最近接格子間に反強磁性相互作用が働くとする.このときの最低エネルギー状態では一方の複格子のスピンは同一方向に,他方の副格子のスピンはすべて反対方向に配列する.
出典 朝倉書店法則の辞典について 情報
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ネール状態
ネールじょうたい
Néel state
絶対零度における反強磁性体の秩序状態。すなわち,上向きの磁気モーメントをもつ格子原子のスピンは完全に上を向き,下向きの磁気モーメントをもつ格子原子のスピンは完全に下を向いている状態。ネール状態は反強磁性体として最も安定な状態と考えられるが,実際はスピンの量子効果のため完全にはこの状態にならない。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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