最新 地学事典 「ノリリスク鉱床」の解説
ノリリスクこうしょう
ノリリスク鉱床
Norilsk deposit
ロシア,シベリア卓状地北西端,エニセイ川下流右岸に位置する世界屈指のニッケル・銅・白金族マグマ鉱床。ペルム紀~三畳紀(252〜251Ma)の大規模な玄武岩質マグマ活動のなかで,不混和現象により硫化物マグマが分離・濃集したもの。ピクライト質斑れい岩~粗粒玄武岩層状貫入岩体中に塊状・鉱染状に,また周囲の堆積岩・変成岩中に脈状,角礫状に多数の鉱体が胚胎し,北のTalnakh鉱床群,南のNorilsk鉱床群に分かれる。鉱石は主に磁硫鉄鉱,ペントランド鉱,黄銅鉱(タルナック鉱,モイフーカイトを含む),磁鉄鉱などからなる。2019年のTalnakh-Norilsk鉱山の総確定埋蔵量は,2,137Mt(Ni 0.72%,Cu 1.39%,PGE 4.91ɡ/t, Au 0.22ɡ/t)であり,世界のマグマ鉱床のニッケル埋蔵量の15%,パラジウムの27%,銅の30%に相当。
執筆者:島崎 英彦・渡辺 寧
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

