化学辞典 第2版 「ノルフロキサシン」の解説
ノルフロキサシン
ノルフロキサシン
norfloxacin
1-ethyl-6-fluoro-1,4-dihydro-4-oxo-7-(1-piperazinyl)-3-quinolinecarboxylic acid.C16H18FN3O3(319.33).キノロン系抗菌薬.白または薄黄色の結晶性粉末.融点220~221 ℃.UV(0.1 mol L-1 水酸化ナトリウム)λmax 274,325,336 nm(ε 35400,13900,13560).pH 5以下または pH 10以上では水に易溶.最初のキノロン系抗菌剤であるナリジクス酸の類縁体として,シプロフロキサシンなどとともに開発された.細菌のトポイソメラーゼⅡであるDNAジャイレースを特異的に阻害する.抗菌スペクトルが広く,抗菌力が強い.ほかの抗生物質と耐性を示さない.臨床でよく使われる経口剤である.LD50 4 g/kg(マウス,経口).[CAS 70458-96-7]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報