のんこ(読み)ノンコ

デジタル大辞泉 「のんこ」の意味・読み・例文・類語

のん‐こ

のらくらすること。また、その人。道楽者。のらもの。のら。
「煙草一服いたさうかと、腰打ちかくるも―らし」〈浄・油地獄
のんこまげ」の略。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「のんこ」の意味・読み・例文・類語

のん‐こ

  1. 〘 名詞 〙
  2. のらくらすること。また、その人。のら者。道楽者。放蕩者。だて者。のら。
    1. [初出の実例]「煙草一服致(いた)さうかと、腰打掛るものんこらし」(出典浄瑠璃女殺油地獄(1721)上)
  3. のんこわげ(━髷)」の略。
    1. [初出の実例]「其見物の中に、のんこに髪結ふてのららしい、伊達衆自慢と云ひそな男」(出典:浄瑠璃・心中天の網島(1720)上)

のんこ

  1. 〘 名詞 〙のんこう
    1. [初出の実例]「和物では藤四郎の楽で朝四郎、のんこ、左楽なんぞはちがった物サ」(出典:洒落本・文選臥坐(1790)東北の雲談)

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