のんこう(読み)ノンコウ

関連語 楽道入 名詞

精選版 日本国語大辞典 「のんこう」の意味・読み・例文・類語

のんこう

  1. 〘 名詞 〙 京都楽焼本家三代目道入(どうにゅう)が焼いた楽焼。また、道入の俗称ともされた。のんこ。

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百科事典マイペディア 「のんこう」の意味・わかりやすい解説

のんこう

京都の楽家3世とされる江戸初期の陶工。名は吉兵衛。剃髪(ていはつ)して道入と称した。のんこうは俗称。独特の朱釉や幕釉など楽焼の釉技を始めた。〈枡〉〈千鳥〉〈稲妻〉〈獅子〉〈鳳林〉〈若山〉〈鵺(ぬえ)〉の銘のある〈のんこう七種〉と呼ばれる茶碗が代表作。

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改訂新版 世界大百科事典 「のんこう」の意味・わかりやすい解説

のんこう

道入(どうにゅう)

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世界大百科事典(旧版)内ののんこうの言及

【道入】より

…名は吉兵衛。通称の〈のんこう〉でよく知られ,長次郎,常慶らのいわゆる古楽の作行きから脱し,楽茶碗に新風を加えたことにより,楽家歴代中の名工とされている。作品は黒楽,赤楽の茶碗を主に,香合や焙烙(ほうろく)などもある。…

※「のんこう」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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