ノールハイム(その他表記)Nordheim, Arne

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノールハイム」の意味・わかりやすい解説

ノールハイム
Nordheim, Arne

[生]1931.6.20. ラルビク
[没]2010.6.5. オスロ
ノルウェーの作曲家。第2次世界大戦後のノルウェーに現代音楽の作曲技法を紹介した。作品の多くは録音した電子音の組み合わせからなり,1970年日本万国博覧会(大阪万博)のスカンジナビア館のテーマ音楽も同様の手法で作曲した。1948~52年オスロ音楽院で学び,その後デンマークコペンハーゲンバルトーク・ベーラの音楽を,フランスのパリでミュジック・コンクレート(具体音楽)や電子音楽を研究。1950年代後半に,初の大作となる歌曲集 "Aftonland"を発表。ほかに,管弦楽磁気テープのための "Epitaffio"(1963),オルガンパーカッション,電子楽器のための "Colorazione"(1968),1994年のリレハンメルオリンピック冬季競技大会のための,民話をもとにした音楽劇 "Draumkvædet"などがある。1960~68年音楽批評家としても活躍した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排他的経済水域

略称 EEZ。沿岸国が水産資源や海底鉱物資源などについて排他的管轄権を行使しうる水域。領海を越えてこれに接続する区域で,領海基線から 200カイリの範囲をいう。沿岸国は,水中ならびに海底と地下の天然資...

排他的経済水域の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android