ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノールハイム」の意味・わかりやすい解説
ノールハイム
Nordheim, Arne
[没]2010.6.5. オスロ
ノルウェーの作曲家。第2次世界大戦後のノルウェーに現代音楽の作曲技法を紹介した。作品の多くは録音した電子音の組み合わせからなり,1970年日本万国博覧会(大阪万博)のスカンジナビア館のテーマ音楽も同様の手法で作曲した。1948~52年オスロ音楽院で学び,その後デンマークのコペンハーゲンでバルトーク・ベーラの音楽を,フランスのパリでミュジック・コンクレート(具体音楽)や電子音楽を研究。1950年代後半に,初の大作となる歌曲集 "Aftonland"を発表。ほかに,管弦楽と磁気テープのための "Epitaffio"(1963),オルガン,パーカッション,電子楽器のための "Colorazione"(1968),1994年のリレハンメル・オリンピック冬季競技大会のための,民話をもとにした音楽劇 "Draumkvædet"などがある。1960~68年音楽批評家としても活躍した。
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