ハカム2世(読み)ハカムにせい(その他表記)al-ḤakamII al-Mustanṣir

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハカム2世」の意味・わかりやすい解説

ハカム2世
ハカムにせい
al-ḤakamII al-Mustanṣir

[生]925
[没]976
後ウマイヤ朝第9代君主で,第2代カリフ (在位 961~976) 。彼の在位中,後ウマイヤ朝は政治的に最も安定し,経済的にも繁栄した。彼は開明君主として有名で,その文化的諸事業の結果,首都コルドバはこの時代,文化・学術都市として東方バグダードと覇を競うにいたった。スペインではアルハケム2世として知られる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android