はきもの

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「はきもの」の意味・わかりやすい解説

はきもの

履物とも書く。歩行などに際して足部を保護したり装飾したりするため,足にはくものの総称和風と洋風に大別できる。和風のはきものには,下駄草履,わらじ,足駄,雪駄かんじき,わらぐつなどがあり,洋風のはきものには,スリッパサンダル,短靴,長靴 (ブーツ) などがある。はきものには,下駄やサンダルに代表される開放型 (裸甲はきもの) と,靴に代表される閉鎖型 (被甲はきもの) があり,開放型は温帯・熱帯系に,閉鎖型は寒帯系に多くみられる。日本のはきものは,開放型が長く庶民間に踏襲されたのに対し,大陸文化移入後の上層社会では,閉鎖型のはきものが用いられ,生活の近代化とともに次第に洋風のはきものに変っていった。

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