コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

雪駄 せった

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

雪駄
せった

雪踏とも書く。草履の一種。竹の皮で編んだ表に,牛皮の裏を張りつけたはきもの千利休が,の日に歩くとき,水気がしみ通らないように牛皮をつけたことに始るという。踵に尻鉄を打った切回し雪は,江戸時代に侠客などが歩くと音がするのを好んではきはじめ,流行したという。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

せち‐だ【雪駄】

せった(雪駄)」に同じ。
「―に灸(やいと)すゑし盧地(ろぢ)口/季吟」〈紅梅千句

せっ‐た【雪駄/雪踏】

《「せつだ」とも。「せきだ(席駄)」の音変化。もと「むしろ(席)の履物」の意で、「雪駄」は当て字》竹皮草履(ぞうり)の裏に革をはった履物。底が痛みにくく、また、湿気が通らない。千利休が工夫したと伝えられる。後には、かかとに尻鉄(しりがね)を打つことが流行した。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

雪駄【せった】

雪踏とも書く。竹皮草履(ぞうり)の裏に獣皮をはって表に水気がしみとおらぬようにしたもの。千利休の考案ともいわれるが,平安時代にはすでに用いられている。耐久性があるため江戸初期以来普及し,かかとに金物を打った鋲(びょう)打雪駄など各種の雪駄が作られた。
→関連項目草履

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

せった【雪駄】

雪踏とも書く。竹皮草履の裏に獣皮を張り,踵(かかと)に鉄片を打ったはきもの。千利休が雪のさいの露地用に考案したと伝えられるが,これは俗説で,平安時代に貴族,武家の社会で用いられた,台の裏に獣皮をつけた尻切(しきれ)から発達したものである。江戸時代の《毛吹草》(1638)に,竹皮草履の雪踏が摂津国の産物としてあげられている。セチベン(けちくさい)者が竹皮草履を用いたことから,セチダと呼び,好事の人が雪踏,雪駄の文字を当てた。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

雪駄
せった

履き物の一種。草履(ぞうり)の裏に革を張ったもので、地方によっては、普段履いている草履をさす所もある。その特色は、草履の底に革が張ってあるため、湿っている所を歩いても湿気が通らぬこと、あわせて底が傷まないので喜ばれた。裏打ちの革としてはウシ、ウマ、イノシシ、シカなどの獣皮を用いた。雪駄の考案者は、茶人の千利休(せんのりきゅう)といわれているが、さだかではない。江戸時代初期には、摂津国や山城(やましろ)国の名産とされた。また江戸では江戸製のものを地雪駄、これに対して上方(かみがた)製のものを下り雪駄といった。
 雪駄も、年代がたつにつれて、革の減るのを防ぐために、尻鉄(しりかね)を打ち付けるようになり、歩くとチャラチャラ音をたて、これを楽しむ風が江戸っ子の趣向にあい、鋲(びょう)打ちの雪駄が流行した。そればかりか、毛雪駄、吉原(よしわら)遊びの吉原雪駄、あるいは粋(いき)向きの丹前(たんぜん)雪駄なども現れた。また大名の奥方や御殿女中の間では、表に緞子(どんす)の布地を使った乗物雪駄、あるいは僧侶(そうりょ)や医師の間ではカピタン雪駄が用いられた。カピタン雪駄は、表を革で三枚張りにして黒塗りあるいは溜(ため)塗りにしたもので、古くなると塗りがはげる欠点があった。[遠藤 武]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

雪駄の関連キーワード石割り雪駄・石割雪駄雪駄の土用干ししゃらしゃら踏み金・踏金カピタン雪駄ちゃらちゃらおこよ源之丞雪駄・雪踏雪駄・席駄八葉の蓮華裏金・裏鉄比丘尼雪駄御器の実ビステキ重ね雪駄でいでい石割雪駄入れ立て丸竹夷毛雪駄

今日のキーワード

MERY

ファッション情報を中心とした女性向けデジタルメディア。運営元は株式会社MERY。2013年、株式会社ペロリによって創設された。同社が株式会社ディー・エヌ・エーの子会社となった14年以降も運営は継続され...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

雪駄の関連情報