ハチジョウススキ(英語表記)Miscanthus condensatus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハチジョウススキ」の意味・わかりやすい解説

ハチジョウススキ
Miscanthus condensatus

イネ科の半常緑の多年草本州南岸,伊豆諸島,四国,九州,琉球列島,台湾,太平洋諸島,中国,インドシナに分布する。おもに暖地海辺に叢生し,ススキに似て大型で高さ1~2mになる。茎は直立し,中実の太い円柱形。葉は互生し幅約 3cmの広い線形,白緑色で中脈が白く葉縁のざらつきは少い。葉の下部は長い鞘となり茎を包む。葉舌は無毛。花期は秋で,茎頂に小穂を密生する。枝穂,花軸,小梗のすべてが太く,普通のススキと区別されるが,本州に入るにつれて区別しにくくなる傾向がある。八丈島に産するためこの名があり,同地ではマグサと称して牛馬の飼料とする。

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