日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 ハッサーン・イブン・サービトはっさーんいぶんさーびとassān ibn Thābit(?―674ころ) イスラム誕生前後のアラブの詩人。アラビア半島のメディナに生まれ、当初キリスト教を奉じてガッサーン王国(シリア)の宮殿で王をたたえる詩をつくった。しかしその後イスラム教を受け入れ、預言者ムハンマド(マホメット)とその信奉者たちの味方となり、反対派のクライシュ人およびその詩人たちを非難する詩を書いて、「預言者の詩人」とよばれた。[内記良一] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説 ハッサーン・イブン・サービトḤassān ibn Thābit [生]563頃.メディナ[没]659? メディナアラビアの詩人。メディナのハズラジ族の人。ムハンマドと同時代人でその賛美者の一人。初めガッサーン朝,次いでヒーラのラフム朝の宮廷詩人となったが,ムハンマドがメディナに移るに及び,イスラム支持派の代表的詩人となった。後世その詩が1巻に集められた。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by