ハッタミミズ(読み)はったみみず

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハッタミミズ」の意味・わかりやすい解説

ハッタミミズ
はったみみず / 八田蚯蚓
[学] Drawida hattamimizu

環形動物門貧毛綱ジュズイミミズ科に属する陸生動物。日本では珍しい熱帯系の大形ミミズで、体長30センチメートルくらいのものが多いが、大きい個体では50センチメートルを超える。太さでは本種にまさる種類もいるが、長さでは日本最大の種。1928年(昭和3)、当時、石川県金沢市八田小学校の校長であった森鉄次郎が採集した標本を、東北帝国大学教授畑井新喜司が1930年に新種として学界に発表したものである。産地としては、石川県河北(かほく)潟周辺と金沢市北部、および滋賀県の琵琶(びわ)湖周辺が知られているだけ。その特異な分布を説明するのに、加賀の豪商銭屋五兵衛(ぜにやごへえ)が南蛮貿易で持ち帰った荷物に入ったとの説もある。

[大野正男]

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