日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハナシノブ科」の意味・わかりやすい解説
ハナシノブ科
はなしのぶか
[学] Polemoniaceae
双子葉植物、合弁花類。一年草または多年草。葉は対生または互生し、単葉または複葉、多くは鋸歯(きょし)がない。花は両性で放射相称、萼(がく)は鐘形で5裂する。花冠は高坏(たかつき)形で細い筒があり、先は広く開いて5裂する。雄しべは5本で、花筒内につく。子房は2室。果実は蒴果(さくか)。おもにアメリカ大陸の温帯、寒帯に分布し、18属約320種知られる。日本にはハナシノブ属2種が野生するほか、フロックス属のシバザクラ、オイランソウなどが栽培される。
[山崎 敬 2021年3月22日]
APG分類でもハナシノブ科とされる。日本にあるハナシノブ属のものは1種とする場合もある。
[編集部 2021年3月22日]