はな色(読み)はないろ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「はな色」の意味・わかりやすい解説

はな色
はないろ

花色とも書く。藍(あい)染めによって得られる、青色濃淡階層うち、藍よりやや薄い縹(はなだ)色、浅葱(あさぎ)色。古くはアオボウシバナ(ツユクサ)の色、もしくはこれから採取した染料の色をいう。ただし近世以後は、正花色(しょうはないろ)などというと、さらに濃く黒ずんだ青色をさすこともあり、花色という名称自体が、藍甕(あいがめ)で藍が発酵したとき生ずる泡を藍花(あいばな)といい、これが、酸化した青藍(せいらん)色を称していると思われるふしもある。

山辺知行

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む