ハホロ金山(読み)はほろきんざん

日本歴史地名大系 「ハホロ金山」の解説

ハホロ金山
はほろきんざん

一七世紀よりみえる金山。現在の羽幌岳(六四九・二メートル)をさしたと考えられる。「狄蜂起集書」に「はほろ 金山有り」、「津軽一統志」に「はほろ 金山有」「爾今金を堀居申候」とみえる。一六九〇年(元禄三年)より七、八年間にわたって一人につき四匁の役金で年二、三〇人ずつの金掘が「はほろ」に派遣されている(「松前蝦夷記」、宝暦一一年「御巡見使応答申合書」市立函館図書館蔵)。一六九二年蝦夷ウムシムテが当山の金掘らに西蝦夷地が蜂起したという虚説を伝えて驚かせたため、捕縛されて松前で入牢に処せられたという(「松前年々記」、「松前主水広時日記」)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android