蝦夷錦(読み)エゾニシキ

デジタル大辞泉 「蝦夷錦」の意味・読み・例文・類語

えぞ‐にしき【蝦夷錦】

蝦夷地を経て伝えられたところから》中国産の錦。赤地紺地または緑地金糸銀糸などで、雲竜うんりょう文様を織り出したもの。今は京都西陣でも作り、袈裟けさ地、装飾用に使う。えぞでにしき。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「蝦夷錦」の意味・読み・例文・類語

えぞ‐にしき【蝦夷錦】

  1. 〘 名詞 〙 錦の一種。紺、赤、縹(はなだ)色などの緞子地(どんすじ)に、色糸と金糸銀糸を交ぜ用い、雲龍などの模様を織りだしたもの。もと中国産で、満州樺太(からふと)を経て北海道に渡り、本州にもたらされたところからいう。現今、京都西陣でも織られる。裏は一面に飛糸になっている。蝦夷出錦(えぞでにしき)
    1. [初出の実例]「蝦夷錦(ヱゾニシキ)四十余の気に皆見える」(出典:雑俳・折句袋(1779))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android