ハマオモト

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハマオモト」の意味・わかりやすい解説

ハマオモト(浜万年青)
ハマオモト
Crinum asiaticum var. japonicum

ヒガンバナ科の大型の常緑多年草で,ハマユウ (浜木綿) ともいう。関東地方以西の本州から沖縄および朝鮮の済州島に分布し,海岸の砂地に生える。鱗茎は円柱状で,上部は多くの白色の葉鞘に包まれ茎のようにみえる。鱗茎の下部から太いひげ根を多数出す。葉は線状披針形,全縁の肉質で,鱗茎の上部から多数が集って出る。葉の基部は葉鞘となり,先端へいくに従って葉質は薄くなる。夏から初秋にかけて,葉腋から太くて長い花茎を出し,先端に十数個の白色で芳香のある花を散形花序をなしてつける。花糸は花被の口部に合生し紫色。葯 (やく) は線形で花糸にT字状につく。果実は球形蒴果灰白色種子は白色円形で水に浮き,長期乾燥しても発芽できる。この種のほかインドハマユウ C. latifoliumなど同属の近縁種がアジア,アフリカの海岸にあり,日本で栽培されている種類もある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハマオモト」の意味・わかりやすい解説

ハマオモト
はまおもと

ハマユウ

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