はらら(読み)ハララ

デジタル大辞泉 「はらら」の意味・読み・例文・類語

はらら

[形動ナリ]散り散りになるさま。ばらばら。
海人小舟あまをぶね―に浮きて」〈・四三六〇〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「はらら」の意味・読み・例文・類語

はらら

〘形動〙 ちりぢりにあるさまを表わす。ばらばらに。
万葉(8C後)二〇・四三六〇「白波八重折るが上に 海人(あま)小舟 波良良(ハララ)に浮きて」

はらら

〘名〙 鮞(はららご)をいう女房詞。〔女中詞(元祿五年)(1692)〕

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世界大百科事典(旧版)内のはららの言及

【サケ(鮭)】より

…《本朝食鑑》が書かれた時代には,楚割鮭はもうなかったらしく,これは昔あったもので塩引の類かと推測している。同書はまた乾鮭(からさけ),鮞(はららご∥はらら)といったものの製法についても記載している。乾鮭は《宇治拾遺物語》巻十二の聖宝(しようぼう)僧正の逸話その他に見えるが,内臓を除いてそのまま干し上げたものだという。…

【すじこ(筋子)】より

…サケ,マスの卵巣,およびその塩蔵品。古くは〈はららご(鮞)〉〈はらら〉〈甘子(あまこ)〉とも呼び,現在は〈すずこ〉とも呼ぶ。卵巣膜に包まれたままのもので,卵粒をほぐしてばらばらにしたものがイクラである。…

※「はらら」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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