ハルステッド(読み)はるすてっど(その他表記)William Stweart Halsted

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハルステッド」の意味・わかりやすい解説

ハルステッド
はるすてっど
William Stweart Halsted
(1852―1922)

アメリカの外科医。ヘルニア、乳癌(にゅうがん)、甲状腺(こうじょうせん)など多方面にわたる新しい手術法を開発した。ニューヨークに生まれる。ニューヨーク医学校を卒業して、のちヨーロッパに渡り、コッハービルロートらの著名な外科医の指導を受ける。帰国して、ニューヨークの2、3の病院の外科を担当、この間コカインの注射の麻酔作用を発見、自家実験を行って、一時中毒症になったこともある。1890年、新設されたジョンズ・ホプキンズ大学の外科教授となり、生涯その地位にあった。完全な止血、完全な消毒、手術部位を確実に明視することをモットーとして多くの弟子を養成し、アメリカを代表する外科学派を築いた。手術時のゴム手袋の使用は彼に始まる。

中川米造

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む