ハルバ(英語表記)Uno Harva

改訂新版 世界大百科事典 「ハルバ」の意味・わかりやすい解説

ハルバ
Uno Harva
生没年:1882-1949

フィンランドの宗教民俗学者で,K.クローン門下の逸材。1927年まではホルンベルグHolmbergと称していた。神学科を出て初め牧師となったが,再び大学の門をくぐりクローンやセタラらに師事した。学位を得てヘルシンキ大学のフィン・ウゴル宗教学の講師となり,やがてトゥルク大学の社会学の教授となって終生つとめた。クローンの方法に学びながらも自身の方向を開拓,ことに〈民間信仰〉の分野で,膨大な資料を縦横に駆使した研究で知られている。なかでも《アルタイ諸民族の宗教的想像力》(1939。邦訳名《シャマニズム》)は,〈シベリアの“金枝篇”〉と評され,北方シャマニズムの研究を大きく前進させた労作である。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のハルバの言及

【ハルハ語】より

…モンゴル語を代表する言語の一つ。モンゴル国の公用語で,同国全域で通行するほか,内モンゴルの全域,また,カルムイク共和国,ブリヤート共和国のモンゴル人にも理解されるので,ハルハ語(あるいはハルハ方言)は,いわば,モンゴル族の共通語的な役割を果たしているということができる。使用人口は150万人を超えると考えられる。西部方言,中央方言,東部方言の三つの方言に分かれ,その下に,いくつかの下位方言も見られるが,総じて方言的差異はそれほど顕著なものではなく,中央方言に属するウランバートル(モンゴル国の首都)の言語を,ハルハ語の標準的言語と見なすことができる。…

※「ハルバ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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