現代外国人名録2016 「ハンスキュング」の解説
ハンス キュング
Hans Küng
- 職業・肩書
- 神学者 地球倫理財団会長,世界宗教者平和会議(WCRP)国際委員会共同会長 元テュービンゲン大学教授
- 国籍
- スイス
- 生年月日
- 1928年3月19日
- 出生地
- ルツェルン州ズールゼー
- 専門
- 比較宗教学
- 学歴
- グレゴリアン大学(ローマ)〔1951年〕卒,ソルボンヌ・カトリック神学院(パリ)〔1957年〕修了
- 学位
- 神学博士〔1957年〕
- 受賞
- カール・バルト賞〔1992年〕,ゲッティンゲン平和賞〔2002年〕,ジュリエット・ホリスター賞〔2004年〕,庭野平和賞(日本,第22回)〔2005年〕,レフ・コーペレフ賞〔2006年〕,シュタイガー賞〔2008年〕,オットー・ハーン平和メダル〔2008年〕,アーブラハム・ガイガー賞〔2009年〕,ノニーノ賞〔2012年〕
- 経歴
- アムステルダム、ベルリン、マドリード、ロンドンなどで研鑽を積み、1954年カトリック司祭に叙階。’59年ミュンスター大学助教授を経て、’60〜96年テュービンゲン大学教授。’62〜65年第二バチカン公会議ではヨゼフ・ラツィンガー(のちベネディクト16世)らと顧問神学者を務めた。教会に関する著作を多数発表、教会改革運動に影響を与えたが、’79年その教会論がバチカンの怒りを買い、カトリック教会の代弁者として教壇に立つ資格を失った。世界教会研究所所長(ドイツ・テュービンゲン)を経て、’95年より地球倫理財団会長、’97年より世界宗教者平和会議(WCRP)国際委員会共同会長。ニューヨーク神学セミナー、シカゴ大学、トロント大学など各地に招かれ講義を行っている。カトリックきっての改革派の神学者だが、諸宗教の対話・協力に貢献すると共に、平和実現に向けて“地球倫理”を提唱したことで知られる。2005年庭野平和賞を受賞。著書に「モーツァルト―超越性の痕跡」など。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報