バイアスカルデラ

最新 地学事典 「バイアスカルデラ」の解説

バイアスカルデラ

Valles caldera

米国ニューメキシコ州,北部ロッキー山脈の南端近くにある。西側は先カンブリア・古生・中生界,東側は中新・鮮新統の基盤上に,14Ma以降玄武岩から流紋岩にわたる計2,000km3の火山活動によりJemez火山岩山地がつくられた。1.45Maと1.12Maとに,それぞれマグマ量300, 200~250km3の流紋岩の大規模なプリニアン噴火と火砕流流出により,バイアスカルデラ(径22km)の陥没とその深化,Jemez山地外側の斜面にはLower, Upper Ban-delier Tuffの火砕流台地が形成。その後,約10万年間の再生隆起によりカルデラ中央部はカルデラ縁より高くなり,カルデラ縁と中央隆起部との中間の環状凹地には,(環状岩脈上の)9個の流紋岩ドーム群がほぼ10万年間隔で15万年前までに生じた。陥没後の再生隆起により,resurgent cauldronの説が生まれ,バイアス型カルデラのタイプとなった。火砕流堆積物は多数フローユニットからなり,複雑な分帯構造をもつ複合クーリングユニットであるが,噴火輪廻初期の噴出物から末期のものへ規則的な組成変化(全岩化学組成,斑晶鉱物の総量・量比・組成など)を示し,噴出直前のマグマだまり累帯構造(zoned magma chamber)の考えを生んだ。参考文献R.L.Smith et al.1966) Bull. Volcanol.,Vol.29

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