バイルシュタイン反応(読み)ばいるしゅたいんはんのう(英語表記)Beilstein's reaction

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バイルシュタイン反応」の意味・わかりやすい解説

バイルシュタイン反応
ばいるしゅたいんはんのう
Beilstein's reaction

ハロゲン検出する方法。ロシアの化学者バイルシュタインが考案したのでこの名がある。銅線ブンゼンバーナーで強く熱したのちに、これに微量試料をつけてふたたびブンゼンバーナーの下部酸化炎で熱すると青または青緑色の炎色反応が現れるので、これによりハロゲンの検出が可能である。その反応機構は、銅線を強熱した際に酸化銅(Ⅱ)を生じ、これがハロゲン化合物と反応して揮発性のハロゲン化銅を生成するので炎色反応が現れるとされている。

[廣田 穰 2015年3月19日]

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