バスミル(読み)バスミル(その他表記)Bashmil

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バスミル」の意味・わかりやすい解説

バスミル(抜悉密)
バスミル
Bashmil

阿史那氏の支配したトルコ系の一部族。天山の北,ビシュバリクを中心として遊牧。初め突厥に所属していたが,744年ウイグルとともに東突厥ウズミシュ・カガン (烏蘇米施可汗)を殺し,バスミルの大酋阿史那施は推されてカガンとなったが,まもなくウイグルとカルルク (葛邏禄) に敗れ,その人民はウイグルに帰属した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 烏蘇米施可汗

山川 世界史小辞典 改訂新版 「バスミル」の解説

バスミル
Basmil 抜悉密

トルコ系部族。初めバイカル湖方面にいて突厥(とっけつ)に服属し,突厥滅亡後は唐にも入朝した。8世紀にはビシュバリク地方を本拠として勢力をのばし,同世紀半ばにはウイグルカルルクと協力して復興した突厥を滅ぼした。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

関連語をあわせて調べる

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む