町の南部にある分離丘陵。高さ約五〇メートル、周囲一五二〇メートルの椀を伏せたような山。「伊予国風土記」逸文には、天山について次の説話を載せている。
また「大和国風土記」逸文も同じ説話を載せている。山岳の起源を天上に求める説話が、大和国と伊予国のいずれの風土記に先に取り入れられたかについては確かな証拠はないが、大和国の風土記の編集が伊予国より遅れていたとは考えられないから、「伊予国風土記」が「大和国風土記」からこの部分を取り入れたのであろう。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
佐賀県中央部にある、脊振山地(せふりさんち)南西端の山。古来農民の崇敬を集めた霊山で知られる。小城(おぎ)市、多久(たく)市、唐津(からつ)市、佐賀市にまたがる。標高1046メートル。県下では経(きょう)ヶ岳(1076メートル)、脊振山(1055メートル)に次ぐ三番目の高峰。低平な佐賀平野西部の北側に直接そそり立つ。蛇紋岩などの山頂付近はなだらかであるが、平野側の南斜面は山頂から中腹にかけ急峻(きゅうしゅん)な開析断層崖(がい)をなす。山頂には南北朝時代自刃した阿蘇惟直(あそこれなお)の供養塔などがあり、頂上から北に玄界灘(げんかいなだ)、南に雲仙(うんぜん)岳やときに阿蘇山の噴煙などが遠望できる。天山県立自然公園の中心で登山者が多く、九合目にある農民崇敬の天山神社上宮までは自動車道も通ずる。登山の古い三つの道筋には下宮三社が鎮座する。平野の人々は冬の天山颪(おろし)に震え、山頂の雲のようすで気象など判断したと伝える。山麓(さんろく)一帯にミカン園が開け、また厳木ダムや天山揚水発電所なども建設されている。
[川崎 茂]
パミールの北から北東に走り,新疆(しんきょう)中央部を横断する山系の名称。この山系の北側および山間部は草原遊牧民の世界であり,南側はオアシス農耕民の世界として対照的な様相を呈する。多くの峠があって両世界の南北交流の舞台となった。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
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