六訂版 家庭医学大全科 「バセドウクリーゼ」の解説
バセドウクリーゼ
(内分泌系とビタミンの病気)
クリーゼとはクライシス(危機)のことで、バセドウクリーゼとはバセドウ病で命が危機にさらされるほどの究極の状態を指す言葉です。
実際に明確な定義があるわけではなく、未治療のバセドウ病患者さんで感染症、手術、出産などのストレスをきっかけに、毎分120回以上の
眼球の突出や甲状腺腫などの状況からバセドウ病と推定したら、血液検査の結果などは待たずに治療を始めます。治療は大量の抗甲状腺薬、
しかし、バセドウ病とすでに診断されている患者さんでクリーゼが起こることは極めてまれです。医師の指示に従って治療を続けている患者さんが、クリーゼを心配することはありません。
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報