バトリェ・イ・オルドニェス(英語表記)Batlle y Ordóñez, José

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

バトリェ・イ・オルドニェス
Batlle y Ordóñez, José

[生]1856.5.21. モンテビデオ
[没]1929.10.20. モンテビデオ
ウルグアイの政治家。大統領 (在任 1903~07,11~15) 。バジェ・イ・オルドニェスとも表記される。近代ウルグアイの父といわれる。ウルグアイ大統領ロレンソ・バトリエ将軍の子として生れ,モンテビデオとソルボンヌ大学で教育を受けた。ウルグアイ二大政党の一つ自由党 (コロラド党) の指導者,ジャーナリストとして活躍。 1886年『エルディア』紙を発刊して国論を指導。 93年下院,96年上院議員に選出され,1903年大統領となったが,初めの2年間は対立するブランコ党反乱を鎮圧しなければならなかった。 07年任期終了後外遊しスイスの政治組織を研究。 11年大統領に再選され,民主的な社会経済政策を断行し,ラテンアメリカで最も近代的な社会福祉国家を建設。 18年改正された憲法権限が集中する大統領制を廃し,執政委員9名と,連続再選を認めない大統領から成る合議制の政治体制をつくりだした。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android