最新 地学事典 「バハアイト」の解説
バハアイト
bajaite
北米西岸のバハカリフォルニア付近の完新世の高Mg安山岩~玄武岩質安山岩。G.Rogers et al.(1985)命名。高Mg安山岩の一種であるが,かんらん石・オージャイト・斜長石の斑晶を含むことが多く,Srに富み重希土類元素やYに乏しいなどの点でボニナイトやサヌカイトとは明らかに異なる。Mg・Cr・Niに富むこと以外の岩石化学的特徴はアダカイトと共通であるが,さらにSrに富み(最大2,000ppm以上)K・Rbに乏しい傾向がある。M.J.Defant et al.(1990)はアダカイトに含めたが,S.M.Peacock et al.(1994)の再定義では除外された。バハカリフォルニアのほかアリューシャンやチリ最南端部などの,活動的な海嶺の沈込みが起こったと思われる地域にのみ出現するため,過去のテクトニクスの復元に役立つとされている。成因については不明の点が多いが,最近ではアダカイト質マグマとマントルとの相互作用によって形成されたと考えられている(P.B.Kelemen et al.,1993;G.M.Yogodzinski et al.,1994)。
執筆者:土谷 信高
参照項目:アダカイト
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

