バヒヤ宮殿(読み)バヒヤきゅうでん

世界の観光地名がわかる事典 「バヒヤ宮殿」の解説

バヒヤきゅうでん【バヒヤ宮殿】

モロッコ第2の都市マラケシュにある宮殿。19世紀末、アラウィー朝大宰相でムーレイ・ハッサンの片腕だったバ・アフメドの邸宅として、1894~1901年にスペイン・アンダルシア出身の建築家とフェズの職人によって建設された。そのため建物はアンダルシア調で、ムーア式の庭園にはオレンジやジャスミンゼラニウムの木が植えられている。国王ハッサン2世が時々宿泊することもあり、彩り鮮やかなタイル細密画装飾はスペインのアルハンブラ宮殿に負けない壮麗さといわれる。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android