ハッサン2世(読み)ハッサンにせい(その他表記)Hassan II, Muhammad

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハッサン2世」の意味・わかりやすい解説

ハッサン2世
ハッサンにせい
Hassan II, Muhammad

[生]1929.7.9. モロッコラバト
[没]1999.7.23. モロッコ,ラバト
モロッコ国王 (在位 1961~99) 。フランスのボルドー大学で法律を学び,ムハンマド5世前国王とともに独立運動を指導したが,1953年コルシカに,次いでマダガスカル流刑。 55年帰国を許され,陸軍司令官となった。 56年3月モロッコが独立したあと,57年皇太子,60年副首相兼国防相,61~63年首相となった。この間,61年2月国王の死により即位。 65~67年再び首相を兼任。 72~73年アフリカ統一機構 OAU議長。 71年クーデター未遂事件に見舞われ,72年には乗機が襲撃された。 75年,当時スペイン領であった西サハラで,領有権を主張し 35万人のモロッコ人による大行進を主導。のちに西サハラはモロッコとモーリタニアによって分割併合されることとなったが,西サハラ住民の支持を得られず,またアフリカ統一機構も西サハラ独立を支援したため非難を受けた。しかしながら中東和平問題ではエジプトイスラエル仲介を果すなど尽力し,95年パレスチナ解放機構 PLOアラファト議長とイスラエルのペレス外相との会談の仲介役もつとめた。

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367日誕生日大事典 「ハッサン2世」の解説

ハッサン2世

生年月日:1929年7月9日
モロッコ国王;モロッコ軍最高司令官;モロッコ首相
1999年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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