化学辞典 第2版 「バラタ」の解説
バラタ
バラタ
balata
天然に存在する樹脂の一種.ゴムと似た方法で採取され,炭化水素のほかにその酸化物である樹脂を含む.ヘビアゴムと異なり,主要成分はポリ-trans-1,4-イソプレンで結晶化しやすい.熱可塑性樹脂として使われていたが,合成樹脂の進出により,その使用用途が狭められている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
天然に存在する樹脂の一種.ゴムと似た方法で採取され,炭化水素のほかにその酸化物である樹脂を含む.ヘビアゴムと異なり,主要成分はポリ-trans-1,4-イソプレンで結晶化しやすい.熱可塑性樹脂として使われていたが,合成樹脂の進出により,その使用用途が狭められている.
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…しかし東南アジアからの輸入にたよらずとも自国内でも戦略物資である天然ゴムが生産可能であること,砂漠に近い乾燥地帯の荒地でも栽培可能であることなどから,メキシコやアメリカなどでその生産が積極的に検討されている。なお,弾性ゴム類似の分子構造をもつ天然物としてはグッタペルカ,バラタなどがある。これらはゴルフボールの外皮などに使用されるが,その分子構造はトランス‐1,4結合ポリイソプレンで,シス‐1,4結合ポリイソプレンである天然ゴムの立体異性体である。…
…サンスクリットで書かれたインド古典劇に関する演劇論書。バラタBharata仙の作といわれるので,通常《バーラティーヤ・ナーティヤ・シャーストラBhāratīya Nāṭya‐śāstra(バラタの演劇書)》と呼ばれる。成立年代は不明であるが,3世紀ころと推察される。…
※「バラタ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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