バルトゥ(その他表記)Barthou, Jean-Louis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バルトゥ」の意味・わかりやすい解説

バルトゥ
Barthou, Jean-Louis

[生]1862.8.25. オロロンサントマリ
[没]1934.10.9. マルセイユ
フランスの政治家,弁護士。 1889年バスピレネー選出の代議士となり,右翼中央派に位置して C.デュピュイ,F.メリーヌ,サリアン,G.クレマンソー,A.ブリアンの各内閣の閣僚をつとめたのち,1913年3月組閣し,兵役の3年現役制を復帰させた。第1次世界大戦後,陸相,法相をつとめ,34年 G.ドゥーメルグ内閣の外相に就任。このときからドイツの再軍備要求を拒否し,集団安全保障体制の強化によって侵略を抑止するため,ドイツやソ連を含めた東欧ロカルノ条約を目指して外交工作を開始したが,同年 10月ユーゴスラビア王とともにマルセイユで暗殺された。アカデミー・フランセーズ会員。著書『ミラボー伝』 Mirabeau (1913) ,V.ユゴーを扱った『詩人の愛』 Les Amours d'un poète (19) 。

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