ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バルト族」の意味・わかりやすい解説 バルト族バルトぞくBalt バルト海東岸地方に居住し,バルト語を使用するスラブ系諸民族の総称。絶滅した少数民族と,リトアニア人,ラトビア人などを含む。ポーランドと連合して独自の言語・文化圏の維持をはかったリトアニア人に比べ,ラトビア人はドイツ騎士団や隣接列強の進出と支配を受けた歴史が長い。ロシア,ソ連の統治を経て,今日ではリトアニアとラトビア両国を構成している。バルト族は伝統的に農耕民族であり,特にラトビア人は牧畜もあわせて行なってきたが,現在は工業の発展とともに織物生産が盛んである。文化的にはゲルマンとスラブの影響を受け,民話などの口承文芸が伝えられている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by