農耕民族(読み)のうこうみんぞく

百科事典マイペディアの解説

農耕民族【のうこうみんぞく】

食料採集の段階から進み,農耕を主生業とする民族。掘棒をおもな農具とする掘棒耕作民はメラネシア,中央アフリカの原始林地帯,南アメリカの熱帯森林地帯に分布。鍬(くわ)使用の農耕民を耨耕(じょっこう)民と呼び,その分布は狭くアフリカや東南アジアの一部である。犂耕(りこう)は西アジアの古代文明に生まれ,ユーラシア大陸の各地に伝搬した。掘棒耕では芋類,果実の栽培が,耨耕では穀物の栽培が主である。労働力は掘棒耕段階における女性主体から次第に男性が参加するようになり,犂耕では男性に重点が移行した。農耕民においては,自給自足の単位が増大し人口が増加,大地に対する親近感,豊穣儀礼,祖先崇拝等が特徴である。
→関連項目祖先崇拝

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