改訂新版 世界大百科事典 「バンスライク」の意味・わかりやすい解説 バン・スライクDonald Dexter van Slyke生没年:1883-1971 アメリカの生化学者。ニューヨークに生まれる。1905年ミシガン大学を卒業後,07年以来,ロックフェラー医学研究所でタンパク質やアミノ酸の生理学的および化学的研究を進める。その間,11年ベルリン大学に留学し,14年ロックフェラー医学研究所病院の化学主任となる。イェール,オハイオ,ノースウェスタン,シカゴなどの大学の学位を獲得した。51年ブルックヘブン国立研究所の医学部門の化学研究員となる。おもな業績は,タンパク質およびその誘導体の生理学および病理学の化学的役割を明らかにし,アミノ基の定量法であるバン・スライク法をはじめ,血液中の気体や電解などの研究方法を確立したことである。執筆者:徳元 琴代 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by