バーツラフ広場(読み)ばーつらふひろば(英語表記)Vaćlavské Náměste

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バーツラフ広場」の意味・わかりやすい解説

バーツラフ広場
ばーつらふひろば
Vaćlavské Náměste

チェコの首都プラハ繁華街ブルタバ川右岸にある。1348年カレル4世が新市街建設のときつくった広場で、1848年までは馬市場といわれていた。ボヘミア守護聖人、聖バーツラフVáclav(907ころ―929。ボヘミア大公)の石像(1680年の作)があった。名称はこれに由来する。現在の騎馬像は1912年の作。騎馬像からスタレー・ムニェスト(旧市街)のナ・プシーコペ通りに至るまで、長さ750メートル、幅60メートルに及ぶ。各種の商店やホテル、企業の事務所が並ぶ。1989年11月の体制転換の際にも数十万の市民が民主化を要求して集まるなど、国家的事件の舞台ともなっている。

中田 瑞穂

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