バーツラフ広場(読み)バーツラフヒロバ

デジタル大辞泉 「バーツラフ広場」の意味・読み・例文・類語

バーツラフ‐ひろば【バーツラフ広場】

Václavské náměstíチェコの首都プラハの中心部、新市街にある広場。長さ約700メートル、幅約60メートルの縦長の造りで、ホテル・デパート・高級レストランなどが並ぶプラハ随一の繁華街。14世紀半ば、ボヘミア王カレル1世(神聖ローマ皇帝カール4世)の新市街建設の際に造られ、19世紀半ばにボヘミアの守護聖人である聖バーツラフの名がつけられた。1968年のプラハの春において集会演説が行われたほか、1989年のビロード革命の際にも多数の市民が集まったことで知られる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「バーツラフ広場」の意味・わかりやすい解説

バーツラフ広場
ばーつらふひろば
Vaćlavské Náměste

チェコの首都プラハの繁華街。ブルタバ川右岸にある。1348年カレル4世が新市街建設のときつくった広場で、1848年までは馬市場といわれていた。ボヘミアの守護聖人、聖バーツラフVáclav(907ころ―929。ボヘミア大公)の石像(1680年の作)があった。名称はこれに由来する。現在の騎馬像は1912年の作。騎馬像からスタレー・ムニェスト(旧市街)のナ・プシーコペ通りに至るまで、長さ750メートル、幅60メートルに及ぶ。各種の商店やホテル、企業の事務所が並ぶ。1989年11月の体制転換の際にも数十万の市民が民主化を要求して集まるなど、国家的事件の舞台ともなっている。

中田 瑞穂

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